緑豊かな自然の様子を目の当たりにして驚嘆を感じ取るボク

自分はフロントガラス越しに外側を眺めていた。見渡す以上、一面にはびこる青梅の山野がなだらかな稜線を描いてある。
「A・Iさん、通常はびいきか」
 M・Nの唐突な問い掛けに自分は幾らか困りつつも「よし」と1つ答弁をした。
「そうか。通常を愛する逆鱗があれば、ここでは相当はやっていただけるよ」
「でもなんか、自分の田園と比べても広々としてて、おんなじ都内とは思えないだ」
「青梅は固有だろう。私、依然越してきて十時期も経っていないけれど、この土地で生活しているうちにその歓びを実感したよ。A・Iさんも通常がびいきならここで暮らしているうちに離れられなくなって、次第に田園に帰りたくなくなるかもしれないな」
 取っ手を握りながらM・Nは朗らかな笑い声を上げた。
 話はそっちっきりだったが自分は一刻、M・Nの言明に妙な安堵を覚えた。何都度訪れても青梅は不思議な魅力がある表通りです。都心の大通常は奥多摩ほど人里離れた山奥という立地でも無く、自然と伝統が表裏一体で共栄できている。ミュゼ 鼻下